アジア古来の哲学と自然と芸術

彩流華 華林苑

Sairyuka art and old Asian philosophy rooted in nature.

 

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2021/05/03

熊野本宮


 熊野の神・家都御子神(けつみこのかみ)はスサノヲ神のことと言われます。熊野・大地の伝承に、古い時代に人々がイザナミ神とスサノヲ神を奉じてこの地に来てまつった、とあります。
 今は近くの小高い場所にある熊野本宮大社は、明治のあるころまでは熊野川の中州にありました。中州といってもとても大きなものです。しかし、熊野川は舟で長距離を行き来するほどの大きな川ですから、よく言われる百年に一度の大水で社殿はよく流されていたようです。それでも同じ場所で再建して、長い年月ここで祈りを捧げ続けていました。江戸の絵図で印象的なのは、中洲の上流側の端に玉置山(熊野の奥の院とされる)の遥拝所があることです。
 人間の姿では想像しにくいことですが、エネルギー体、つまり「氣」のあり方、あるいは龍体・蛇体で表現したときのその動き、といえばいいのでしょうか、スサノヲ神はイザナミ神の変化形とされます。言いかえれば、両者とも本質は「陰」、しかし活動する姿ではスサノヲ神は「陽」となります。五行で言えば「水」と「木」の関係になります。ちょっと難しい話です、難解なら聴き流してください。
 蟻の熊野詣で、などと言われたように、この紀伊半島最南端の秘境・熊野へ、古代・中世は多くの人々が参詣し、あるいはここで参篭(行)をおこないました。
 (写真はかつての熊野本宮があったあたりの熊野川。この日は美しい表情をみせていました。2020年10月)

 

 


 

2021/05/03

ウイルスの正体


ゲノム(遺伝子情報)の解析の手法の確立により、生物の進化などについて驚くべき発見がなされているようです。ウイルスが生物や人間に入り込みその遺伝子に組み込まれることで、普通の「進化」では考えられない劇的な変化を何度かおこしてきた、というのです。つまりは、そのウイルスによる疫病が蔓延して、次の世代?から人体のしくみの重要な部分が変化した、ということです。
  生物が「進化」するということ自体、かなり不思議な話で、高名な科学者が「神」という言葉を口にすることが多いのは、その不思議さに思いを致さざるをえないからでしょう。ましてウイルスによる劇的な進化は、なんとも不思議な話です。
  人間の脳にかんしても、ウイルスによるこのような劇的な変化が(少なくとも)一度おきた、という有力な説があるようです。いっぽう伝統文化の世界では、かなり古い時代に「ある事情で、神は人の古い脳のまわりに新しい脳をつくられた」という伝承があります。似たこと、同じことを違う目線から見ているだけ、という感じがしないでもありません。
  疫病をおこすのは、伝統文化の世界では牛頭天王です。いってみればウイルスをつかさどる神です。これはスサノヲ神と同じ神とされ、大海原を経綸する神、すなわち地球の現実界をつかさどる神です。疫病が流行ったとき人々は故事に倣って『蘇民将来の子孫』という紙を貼ってこの神に祈りその災禍を逃れようとしました。
温暖化で大海原に発生する台風はスーパー台風と化し、まさにこれもスサノヲ神の領域です。でも、人々はこの神に祈ることがなくなりました、つまりは、地球をモノとして扱い自然に対する畏怖の念を失ってしまいました。
いま問われているいちばんのことは、人々の心のありかたなのでしょう。

(写真の「大海原」は石川県珠洲市にて、2020年10月。古来、スサノヲ神のリズム≠ヘ三五七とされる。)

 

 


 

2021/05/02

華林の芸術展2020の作品 その4


昨年開催された『游神華神 華林の芸術展2020』の動画YouTubeが公表されたなかの、各作品の写真を順次ご紹介しています。その第3回。華林苑に隣接する華林苑教場の作品の3回目、教場2階の会場。

□絵『日 月 わん 図』 … 華林
禮華/上出理希 シイノキ、サザンカ、オンシジウム他 陶四足花器

写真が正常に見れないときはタップしてください。

 

 


 

2021/05/02

華林の芸術展2020の作品 その3


昨年開催された『游神華神 華林の芸術展2020』の動画YouTubeが公表されたなかの、各作品の写真を順次ご紹介しています。その第3回。華林苑に隣接する華林苑教場の作品の3回目、教場2階の会場。

□軸 書『てんりん王』 … 華林
右 彩流華・剱の華/東森久華  椿、かすみそう、スターチス他
左 彩流華・風の華/土橋穂美  椿、孔雀草ほか

□右―鏡花水月―
額『あまかがみ』 … 華林
自由華なげ入れ調/蓮井希京 白菊、かすみ草、まき他 竹二重、水盤
□左―鏡―
額『鏡』 … 華林
自由華なげ入れ調/中野泉穂 桜、ピンポンマム他 水盤
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2021/04/30

華林の芸術展2020の作品 その2


 昨年開催された『游神華神 華林の芸術展2020』の動画YouTubeが公表されたなかの、各作品の写真を順次ご紹介しています。その第2回。
 華林苑に隣接する華林苑教場の作品の2回目。
□『龍図』 … 華林
 応用花直立型/田中理和 白文字、猫柳、ひば、菊ほか 陶器三足花器
□『鯛図』 … 華林
 禮華/森川理青 さざんか、黒文字、小菊他 陶花器
□『かめ図』 … 華林
 応用花直立型/能木場理紀 レンギョウ、つるうめもどき、松他 陶器四足花器
   写真が正常に見れないときはタップしてください。

   

 


 

2021/04/30

「天」の信仰


 アジアの「天」の信仰。
 こう言うとき、「天」は北極星、月、そして金星を意味するようです。つまり、太陽は含まれません。
 もちろん、太陽も大切なものです。そこで、「天」「太陽」「祖霊」という三つを「三輪信仰」としたのがほんらいの意味と思われます。全国の三輪神社は大和・奈良県桜井市の三輪神社からはじまったものとふつうは考えます。それは正解でしょうが、同じ系譜の信仰ととらえたとき、もっと古い時代ではやや違う順序を想定できるでしょう。
 さて、「天」が北極星、場合によっては北斗七星、そして月、金星を同時に指すのは、天における「陰」に対する信仰といえます。金星を純然たる陰とするのは若干の異論があるでしょうが、そこが面白みでもあるでしょう。
 「天」は先の回で述べたように地上の「水」とつながります。とくに高い山の水「天池」がその最右翼で、さらにはさまざまな湖などもふくまれます。それは縄文時代からの信仰と思われます。
(写真は2019年10月、富山市にて)

 

 


 

2021/04/28

華林の芸術展2020の作品 その1


昨年開催された『游神華神 華林の芸術展2020』の動画YouTubeが公表されましたので、このブログでは各作品の写真を順次ご紹介していこうと思います。
まずは華林苑に隣接する華林苑教場での作品から。
□額『くまののおくのはちだいりゅうおうねこまたみょうじん』(熊野の奥の八大龍王猫又明神) … 華林
禮華/橋本紫萌  こうやまき、シイノキ、マユミ、ピンポンマム他
□額『梅に雷神図』 … 華林
応用花直立型/干場成樹 桜、レンギョウ、糸菊ほか 焼締め壺
□額『翁図』 … 華林
応用花直立型/広橋理悠 サツマスギ、イチイ、つわぶき 他
  写真が正常に見れないときはタップしてください。

   

 


 

2021/04/24

一月の花展、江戸の生花と彩流華


 一月に金沢市で開催された花展の作品。
 江戸時代後期〜末期の『再興九谷』とよばれる軟陶に生けています。
 九谷と言えばふつうは磁器ですが、この粟生屋の窯では低温の陶器も焼いています。二代くらいしか続かなかった窯かと思われますが、美しい五彩の彩色は古い時代の九谷ならではのもので魅力的です。これは焼き物としてはかなり大きな「砂鉢」。
 これに江戸時代らしい古流の生花(せいか)を生け、おとなりに新しくてかつおそろしく古い!??彩流華を生けました。
 書・花と額・翁図はいずれも拙作。古流の生花は赤松と万年青、彩流華は椿ほかを自作の陶器、これも軟陶です、に生けています。
 ながらく眠っていたブログなので、いきなり二項目を載せさせていただきました。

 

 


 

2021/04/24

あまかがみ


 美しい水に天≠ェ映る、古くからの美意識の極致です。
カガミは本来はヘビの目を意味したようです。カカはヘビ、今でもヤマカガシなどの名前が残ります。
 ヘビは龍神を意味し、かなり存在感のある祖霊のこと。たとえばヘビで象徴される三輪山の神様、大物主神は大国主神のことです。蛇体で描かれることが多い伏羲、女カ(ニョカ)はさらに根源的な祖霊神で、日本ではイザナギ神、イザナミ神に比定されます。
 アマカガミ・天鏡は天を映すカガミ。北極星や北斗七星、月を映すカガミ、そしてそれは湖や海、高山の池などの美しい水を意味したのです。
 天とつながる美しい地上の水、それが龍神の目なのです。
 滋賀県の余呉湖は、かつては波ひとつない美しい水面だったと言われます。今では琵琶湖からも水が入り、ややその趣は失われてしまったのかもしれません。でも、やはり圧巻の美しさを見せています。ここに残る羽衣伝説が八人の天女なのは、北極星と北斗七星の数にちがいないのです。
  

 

 


 

2020/08/16

旧暦6月12日、夏の土用


うしとらの ふじのやしろの ふるみやに たいざんふくんの まつられし よしののみこの まつられし ふたつのとりゐ そのおくに わずかなすぎの きのむれの まもりています いしほこら かたはらにきく みのかをり ただならぬきは ぎのかみと あまつみおやの ぎのかみと あつきくもから ひさしてをしふ 


艮の 富士の社の 古宮に 泰山府君の 祭られし 吉野の神子の 祀られし 二つの鳥居 その奥に わずかな杉の 樹の群れの 護りています 石祠 傍に聞く 水の香り ただならぬ氣は 岐の神と 天祖の 岐の神と 厚き雲から 陽射して教ふ

 


 


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