アジア古来の哲学と自然と芸術

彩流華 華林苑

Sairyuka art and old Asian philosophy rooted in nature.

古流の花だより


 

2022年06月22日(水) 華林のブログ

かは(川)の端(は)に ひとつふたつと ひらきけり 清き真名井と 美(うま)し真名井と

伊勢、五十鈴川にて 陰暦5月23日
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  ここが「二見」の由来か …


 

2022年06月17日(金) 華林のブログ

五角形 … 形の話 その2


 形の話の2回め、今回は五角形です。
 五角形といえば正五角形を思い浮かべますが、五芒星もまた伝統文化では五角形の一種と考えればいいでしょう。
 五芒星はヒトデの形です。名前に「星」が付くように、星を表現するときに古くから五芒星、または六芒星で表現します。五芒星は、子供のころなどには一筆書きで描ける形としておなじみだったかもしれません。
 桜、梅、椿など花びらが五枚あるいは五つに裂けている花は自然界ではいちばん多いと言われ、五角形は花の形として模様や家紋など優美にさまざまな文化にとりいれられてきました。アメリカの国防総省=正五角形型は「ペンタゴン」の愛称で知られています。幕末につくられた函館の五稜郭=五芒星型もよく知られます。
 五角形は強い吉祥の形としてとらえられています。数字としての三、五は伝統文化では頻出するもので、「3」は三極=天地人を表現し、「五」は五行(または五方など)=木火土金水を意味します。形になったときにも五角形は五行を隠喩するものとなり、五行は循環するのが本意ですから五角形はまさに五行の循環を示す形ともなります。
 同じ五角形のなかでも、平安時代の陰陽師の名前を冠した「晴明桔梗」はややちがうニュアンスを持っています。五芒星の形でありながら、部分的に線と線の間に隙間をつくっており、一筆書きで描く五芒星の筆順を示唆するものとなっています。
 ふつうの正五角形は五行が循環する形となりますが、つまり、普通の正五角形が五行の「相生」関係(次々と生まれてゆく関係)を意味するならば、五芒星は五行の「相剋」関係(剋する関係)を意味します。晴明桔梗はまさにこの順序を示した形となっており、不気味な形であるとか、これを紋とした明智光秀のように波乱に富んだ結末を呼ぶ形であるといわれることがあるゆえんです。もちろん〝悪い〟ということではなく、激しさや攻撃性、相反する力の両立、などといったことを意図するということができます。
 あなたがこの形をみてなにか胸騒ぎを感じるとすれば、ひょっとしたらそれはかなり鋭い感性かもしれません。
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五芒星(ごぼうせい)のなかでも特殊な「晴明桔梗(せいめいききょう)」。五芒星の形だが部分的に隙間があり、一筆書きの五芒星を示唆している。
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五行の相生、相剋の図。黒色の矢印→は五行の循環=相生をあらわし、ふつうの五角形となる。赤色の矢印→は五行の相剋をあらわし、矢印の方向性を加味すれば五芒星のなかでも晴明桔梗と同じ意味合いとなる。


 

2022年06月12日(日) 華林のブログ

はす若葉 風ここちよく 弁天の 池で言あげき 亀聞きをりぬ

  上野(東京)にて 陰暦5月12日
 
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2022年06月08日(水) 華林苑 花日記

初夏の「直立型応用花」です。

枝はナナカマド、三つ葉ツツジ、マルバノキほか、花はギガンジウム、キョウカノコ、スカビオサ、足もとに八重のドクダミを挿しています。
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2022年06月07日(火) 古流の花だより

6月4,5日 金沢百万石まつり協賛イベント「お花寄せ」

石川県華道連盟の6流派14社中による30点が出瓶されました。古流柏葉会からは次の方々が出瓶されました。
成瀬理博、上田理碧、中保理希
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以上、順不同


 

2022年06月02日(木) 古流の花だより

第25回総合花展が5月29日~31日(後期)に香林坊大和で開催されました。

出瓶された方々です。
大作  
河崎理鳳(倉山晴穂、西奥君穂、南照華)=左
森川理青(大松志青、奥村千洋)=右
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中作 左から
成瀬理博、入野月華、東真華
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普通作 左から
太田真希穂、川口碧由、群楽蕉碧
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越野順穂、瀧本希奈、木村洋鳳
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以上、順不同


 

2022年06月02日(木) 古流の花だより

第25回総合花展が5月26日~28日(前期)に香林坊大和で開催されました。

家元先生(荒清照華、髙木恭穂、中村啓穂、橋本紫萌、福村燈世)の作品は、華林苑 花日記に掲載されていますのでそちらをご覧ください。
以下は出瓶された方々です。
大作 
上田理碧(南千碧、高佳碧、長村桜碧)
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奥田理和(北岸華穂、中野香彩、久保味穂)=左
山崎理惠(宮本紫澄、川島美穂、川本紫広)=右
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中作 左より
田中理和、中富理扇
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𠮷田理玲、土橋白華
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普通作 左より
中村碧穂、松岡尚碧
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以上、順不同


 

2022年06月02日(木) 華林苑 花日記

花展の華 5月 金沢市 その5

彩流華 華林
風の華・三華  アスナロ(アテ)、赤松 鉄鋳物三管
剱の華・掌華(小さい花) ツバキ
金神(ミロク)面(陶)/華林(焼成/荒木実)
軸「風神」/華林
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2022年06月02日(木) 華林苑 花日記

花展の華 5月 金沢市 その4

彩流華 剱の華 と 掌華  ナツハゼ、アスナロ、アカマツ、ツユクサ(月草)
土橋白華
陶花器舟形、那智黒石樹脂成型
絵「𩵋図」/華林
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2022年06月02日(木) 華林苑 花日記

花展の華 5月 金沢市 その3

彩流華 土の華 ツバキ、ほかに花五色
東 真華
陶花器 意匠/華林
書「三本足の蛙」/東 真華
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2022年06月02日(木) 華林苑 花日記

花展の華 5月 金沢市 その2

彩流華 剱の華 ツバキ一色
入野月華
陶花器 意匠/華林
書「白鷺」/入野月華
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2022年06月02日(木) 華林苑 花日記

花展の華 5月 金沢市 その1

禮華 森川理青
ナツハゼ、ヤマボウシ、赤松、ほか 陶花器 意匠/華林
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